無気力さんと同居するらしい



駅裏のカフェ

そこはちょっと和風なカフェで最近オープンしたばかり

抹茶好きの私はずっとそこに行きたいと蒼馬に話していたんだけど

まさか連れてきてくれるとは

しかも…


「良いよ蒼馬、出すよ私」

「良いってば、ここは奢らせてください」

「でも私蒼馬に英語教えてない」

「良いってそんな事。俺が連れてきたんだしお前節約家だろうが」

うぅー罪悪感が


「じゃあさ梓、また今度付き合ってよ」

え?

「また、俺のお願い聞いてくれる?」

そんなの

「もちろん!」

「じゃ、それでおあいこ。ここは俺が持つ」

へ?

蒼馬が私の頭の上にポンっと手を置く

反応する前に去っていってしまうその背中


か、かっくいーな…

してやられたり…

先に出口へ向かった蒼馬の背中を追った

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