ゼツボウカクレンボ

死神

学校からの帰り道。

今日も絶望を抱えたまま,私は歩いていた。

私は別に,おかしくない。

あんな事を言われて,復讐したくないわけがない。

そんな事を考えていると…

「すごい絶望感だね。」

感情のこもってない声色で,誰かが話しかけてきた。

「はじめまして。」

男の子はべったりと貼り付けた作り笑いで話しかけてきた。

「は,はじめまして…」

私は少し警戒しながらも,そう言った。

挨拶されたのに返さないのはおかしいし,誰かと喋って,辛い過去から逃げたかった。

「僕は…死神なんだ。」

私は眉を潜める。

初対面で死神だなんて言うこの人は相当やばいんじゃないか。
< 7 / 34 >

この作品をシェア

pagetop