お見合いから始まる極上御曹司の華麗なる結婚宣言
想像の遙か上をいくサプライズ
それから数週間後、私たちは婚姻届を提出し晴れて本当の夫婦になった。互いの両親はとても喜んでくれた。

紗希は泣きながら祝福してくれた。薫さんの妹さんとも対面を果たしてすっかり仲良くなった。

名波先生とはあれから一度だけ会って話した。何度も謝られたが、私は名波先生を恨んでいないし、名波先生のおかげで薫さんとちゃんと向き合えたのだから今は感謝している。

そんな名波先生は今回のことにけじめをつけたいと、来月末で父の病院を辞めることにしたらしい。辞めないでほしいと懇願したが、名波先生の意思は固く、その意思が変わることがなかった。

田舎に帰り、お父さんの病院で働くとのことだ。名波先生は本当に腕がいい素晴らしいお医者様だからその道まではやめないでくれて安堵している。

薫さんは相変わらず仕事で忙しいが、ふたりの時間をとても大切にしてくれている。今は結婚式準備に追われていて、ふたりの会話の中心はほぼそれだが笑いが絶えることはなく一緒にいてとても幸せだ。
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