予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
7 非難されるのは覚悟していた
7 非難されるのは覚悟していた
ベッドの中で目を覚ますと、後ろから長い腕が私の体の前に回り、ゆるく抱きしめられていた。
そのぬくもりが気持ちよくて、またうとうとと眠りに落ちそうになる。
いや、でも起きなきゃ……。
二度寝の誘惑と戦っていると、抱きしめる腕が動き出した。
私の体の上を大きな手が移動していく。
腰骨をなぞったあと、長い指がパジャマの中にもぐった。
「あ……っ」
思わず声をもらすと、背後からくすくすと笑い声が聞こえた。
慌てて振り返る。
整った顔にちょっといたずらっぽい表情を浮かべるのは柊人さんだ。
「かわいい声」
甘く囁かれ、頬が熱くなる。
朝からそんな色っぽい顔で見つめるのは反則だと思う。
「もう、からかわないでください」
怒りながら腕から抜け出そうとすると、逆に引き寄せられてしまった。