極上社長からの甘い溺愛は中毒性がありました
畔達が向かったの、大きな総合病院だった。まず入って驚くのが院内の広さだった。外来の受け付けが、ホテルのフロントのように大きく豪華だ。天井は中央部分が吹き抜けになっており、天井から明るい光りが降ってきているようだった。そして、少し進むと吹き抜けの真下には、病院にはないであろうグランドピアノが置かれており、ちょっとしたコンサートが出来るようになっていた。
『すごいね。ここが病院だなんて』
『部屋の一つ一つが防音になっているこらここでピアノを弾いても問題ないんだそうだ。あの吹き抜けは2階部分で移動式の屋根も準備されてる』
『さすがはベリーヒルズ』
畔は、眩しい日光をサングラス越しに浴び、そして下のグランドピアノを見つめた。肉眼でみたら、とても艶があり綺麗なものなのだろう。
『俺は手続きしてくるから、畔はここで待ってるか?』
『うん。そうする』
畔はまだそのピアノのある空間を眺めていたくて、叶汰の後ろ姿を見送った。周りをキョロキョロと見てみると、お洒落なソファがあったので、畔はそこに座ろうと思い体を動かした。
その瞬間、体にドンッと言う衝撃が走り、気づくと、床に体が投げ出され、足に痛みを感じた。痛みから顔が歪む。