【完】恋の治療は保健室で〜秘密の遠距離恋愛〜
大沢冬和を知る女
梅雨の時期に入りました。体育祭の熱気とは一転し、ジメジメな空気が学校中に広がっています。

「毎日ジメジメして嫌になっちゃう」

「早く夏にならないかな〜?」

「新田も杉原もだらしねーな。少しジメジメしてるからって」

「平川、あんたのその姿は説得力ないよ?」

袖をまくって、首にタオルを巻いている。農家の人みたいな格好をしている平川君。

「汗でベドベトなんだよ」

「おっさんか。奏、日高君は?」

「部活。もうすぐ大会なんだって」

「確かダンス部って体育館で練習してたな。この蒸し暑いってのによくやるな」
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