行き着く先は・・

••指輪


式場が半年先にしか空きがなく
その日を押さえて
お互いの両親に連絡をした。

住まいは、二人で探して決めた。
3LDKのマンション
リビング、ダイニング、キッチン
寝室と二人共通の仕事部屋と呼びの部屋
子供ができたら、子供部屋にしょうね
と話していた。

会社には、報告をして
私が経理課を離れて
総務係長となる。

早瀬さんや
チームのメンバーからもいて欲しい
と言われたが
私より神田課長がいる方が
経理課には断然良い。

総務も中々忙しくて
重宝がられた。

夫婦を同じ部署には
置けないから仕方ない。

悠人さんは、
経理課から離れても大丈夫かと
何度も確認してくれたが
会社を辞めるわけではないし
大丈夫だと話した。

結婚式場の打ち合わせの帰りに
遅くなってすまないと
悠人さんがジュエリーショップに
連れて行ってくれて
二人で沢山みて決めた。

婚約指輪と結婚指輪
結婚指輪は、式の当日まで保管するが
婚約指輪は、帰りに食事をとる
レストランで悠人さんに嵌めてもらった。

一緒に選んだのに
ドキドキしながら
ずっと見ていた。

「好きだよ、希空。」
と、悠人さんに言われて
「私も、指輪ありがとうございます。」
と、言うと
「気に入ったのがあって良かった。」
と、微笑んでくれて
嬉しかった。

私は、悠人さんの過去について
何も聞かなかった。
悠人さんからもあの時以来
話しもなかった。
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