茉莉花の花嫁
「――えっ…?」

茉莉花は驚いて、首を動かして周りを見た。

上を見ると、太陽のような光が自分たちを照らしていた。

明るいのは自分たちだけで、後は暗いままだった。

光からヒラリヒラリと、雪のように黄色い花びらが舞い落ちてきた。

「ジャスミン…」

それは、ジャスミンの花びらだった。

自分の名前であるその花びらが清瀬の躰に落ちた。

花びらは溶けるように清瀬の躰に吸い込まれたのだった。

「――ッ…」

清瀬の眉がピクリと動いた。

「清瀬さん!?」

そのことに気づいた茉莉花が名前を呼ぶと、清瀬は目を開けた。

「――あれ、俺…?」

清瀬は自分の身に何が起こったのかわからない様子だった。

「茉莉花?」

清瀬が茉莉花の名前を呼んだ。
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