今回のお見合いは堅苦しいものにしたくないという相手の意向で、ベリーヒルズビレッジにあるホテル内のカフェで、2人だけで会うことになった。

異性と付き合った経験のない私が、大企業の社長で、誰もが見惚れてしまうような容姿の人と2人で会うなんて、考えただけでも緊張してしまう。


秋葉蓮に関する情報は、通り一辺倒なものしかない。ホームページに紹介されていたプロフィールと、華子からの情報のみ。

一目惚れだと聞いているけれど、私の人となりも知らないのに〝好き〟という気持ちを抱くことが、私にはよくわからない。
それを華子に言うと……

「いやあねぇ。一昔前にビビビ婚なんて話題になってたでしょ?要は、好きになるのに理屈なんて関係ないの。直感よ、直感」

と返された。
ビビビ婚……よくわからない。

けれど、そういう始まり方をする人達がいることは知っている。
それが長く続くかどうかはわからないけど。
やっぱり、離婚になるようなことだけはだめだ。