気まぐれな猫と俺様束縛系飼い主のちょっと危険で甘い生活
再び、CHAOS
翌日、スマホのアラームで目を覚ました私は、何処か納得いかない気持ち
を持ちつつも、何かを期待している自分に気づく。

‟ まさか・・・私があのキングと会うのを楽しみにしてる?”

小さく芽生え始めた感情が、どういったものなのか分からないままに私は
いつもの様に学校に向かった。

学校に着けば、今日も相変わらず様々な噂が飛び交っている。

感心の無いフリをしながらも、耳をすます私はこの歳で職業病なのか・・。
‟ 特に気になる話はなかったな・・。”
席につくと軽く息を吐き、窓の外を眺めた。

少し寝不足なのもあって三時間目が始まる直前、クラスメートに保健室に行く
と伝えて席を立つと直ぐに開始の予鈴がなった。

誰もいない廊下を保健室に向かって歩いていれば、途中の空き教室から微かに
聞こえる人の声?

何となく気になって耳を澄ますとどうやらスマホで話し中らしい。

「・・スノー・・・バ・・・分かった、ブレイクに聞いてみる。」

「もしもし、ブレイク・・相手・・・スノー・・・二つ・・・。
 ・・明日・・・了解です。」

タツ、タツ、、タツ、タツ、・・足音がこちらのドアに向かっている。

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