気まぐれな猫と俺様束縛系飼い主のちょっと危険で甘い生活
作戦開始
翌日、いつもより少し早くセットしたスマホのアラームで目が覚める。

再びスッキリしない頭・・。

黒瀬蓮と会った後はモヤモヤしてばかりだ。

きっと、あいつが何を考えているのか分からないから・・。

昨日は、何故私を誘った?何故、手を?何故、キスを・・・何故ばっかり。

唇に残った感触を思い出すと胸がドキドキ熱くなる・・これは・・何?


あ~!もう、イライラしてきた!

この件は、一旦保留!!今日は大事な仕事がある。

頭を仕事モードに切り替えるとシャワーを浴びにベットを出た。


支度が終わり、鏡に映る今の姿はCATとなった私。

カラスにメールを送ると、部屋を出た。


久々に、電車に乗って向かった先は、学校から電車で30分離れた隣街にある
閑静な住宅街。

私の視線の先には、目的の浜田誠が丁度家から出てきたところだった。

制服をきているから、いつも通りに学校に向かうのだろう。

駅に向かう浜田誠の後を、気づかれないように尾行する。

電車の中では、吊革につかまりながらイヤホンで音楽を聴いている浜田。
何処にでもいる、普通の高校生・・・
まさか、こんな普通の高校生が売人とは誰も思わないだろう。

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