今日から不良王子と同居します。
君のこと、もっと知りたい
玲生くんのお兄さんからの電話
「音葉お嬢様、玲生お坊ちゃんへお電話がかかってきています」
学校から帰ってくると、玄関先までメイドさんが邸の電話の子機を持って走ってきた。
なんだか慌ててるみたい、どうしたのかな。
「誰から?」
「玲生お坊ちゃんのお兄様だと言っておられるんですが」
「そう、玲生くんはまだ帰ってないの?」
「はい」
彼の停学処分は昨日で終わっていて今日からはまた学校へ通えるようになった。
そっか、まだ彼は帰っていないんだ。じゃあしょうがない。
「そう伝えてあげて」
「いえ、それが何度そうお伝えしても信じていただけなくて。どうしても玲生お坊ちゃんと話がしたいとしつこくおっしゃられて」
「そう、じゃあ私がかわるわ」
メイドさんが困っているみたいなので、受話器を受け取った。
しつこいって、どういうことかな。
「あのお電話をかわりました。私、大河内音葉といいます。玲生くんのお兄様ですか?」
「あ、ええ。大河内家のお嬢様ですか、すみません、玲生がいつもお世話をかけていて」
学校から帰ってくると、玄関先までメイドさんが邸の電話の子機を持って走ってきた。
なんだか慌ててるみたい、どうしたのかな。
「誰から?」
「玲生お坊ちゃんのお兄様だと言っておられるんですが」
「そう、玲生くんはまだ帰ってないの?」
「はい」
彼の停学処分は昨日で終わっていて今日からはまた学校へ通えるようになった。
そっか、まだ彼は帰っていないんだ。じゃあしょうがない。
「そう伝えてあげて」
「いえ、それが何度そうお伝えしても信じていただけなくて。どうしても玲生お坊ちゃんと話がしたいとしつこくおっしゃられて」
「そう、じゃあ私がかわるわ」
メイドさんが困っているみたいなので、受話器を受け取った。
しつこいって、どういうことかな。
「あのお電話をかわりました。私、大河内音葉といいます。玲生くんのお兄様ですか?」
「あ、ええ。大河内家のお嬢様ですか、すみません、玲生がいつもお世話をかけていて」