今日から不良王子と同居します。
彼の部屋に行きたいお嬢様
玲生くんの停学期間が無事に終わり再び星之坂工業高校へ通いだしてから数日が過ぎていた。
彼は車での通学は遠慮して電車通学することになった。
停学期間に彼と自宅の温水プールで遊んでいて足が水の中でつってしまった。
そのあと、彼が本邸の方まで私を抱えて戻ってくれたんだけど、ばあやは凄くびっくりしていた。
そして、過保護なくらいに足にたくさん包帯を巻かれてしまった。
そのことでますます、私が彼に関わってはいけませんと注意されてしまった。
溺れそうになったのは別に彼のせいというわけじゃなかったのに。
そうでなくても、広いお屋敷の中だと顔を合わせることが無い。
彼は1階の玄関を入ってすぐのお部屋で私は2階の一番奥の部屋で一番遠い。
トイレや浴室なども1階と2階に別れているから、ばったり会うということもなくて。
私は学校から帰ると、決められたおけいこ事が山のようにたくさんあってお夕食の時間までびっしりとスケジュールが埋まっている。
お茶にお花、日本舞踊、語学、ピアノ、バイオリン。それぞれ先生に来てもらってる。