今日から不良王子と同居します。
三角関係
直政くんとランチ
「明日香ちゃん、ごめん。今日のお昼ご飯も一緒に食べれないの」
「え、また、直政とふたりで食べるの?」
「うん、ごめんね」
昼休みの教室、私は明日香ちゃんに胸の前で両手を合わせて謝っていた。
「いいんだけどさ、なんか音葉あれから直政に気を使いすぎなんじゃない?不安にさせないようにって言ったのは私だけど」
「うん、でも直政くんがもっと二人きりの時間を作りたいって言うし」
「なにそれ、あいつそんなこと言ってるの?」
「え、う、うん」
明日香ちゃんにうっかりそこまで話してしまって、急に恥ずかしくなった。
実はあれから直政くんは、婚約者として以前よりもずっと積極的になっていて。
学校にいるときや家に帰ってからも、私と二人きりで一緒に過ごしたいと言い出したんだ。
だからお昼ご飯も直政くんとふたりきりで食べることが多くなっていて、明日香ちゃんとは一緒に食べれなくて、ほんとに申し訳ないなって思っていた。
確かに、これまでは、明日香ちゃんと直政くん、私の3人セットで行動するのが当たり前みたいになっていた。