愛は惜しみなく与う⑦
告白
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大きな爆発音


杏の送ってくれた情報のおかげで、俺たちの中で怪我をしたものは居ない。

俺が近づきすぎて、軽く吹っ飛ばされたくらいだ。


黒い煙に変わり、その煙が上がる場所をみれば、どちらかと言えば入り口寄りの病棟での爆発だと思う。

もしかしたら…



いや、もしかしたらじゃない。


杏ならきっと、適切な判断で動いてるはずだ。

そう願うしかない



「雄作さん、出てきた奴らの対応お願いしていいですか?」

「あぁ、勿論だ。全員豚箱にぶち込んでやる」


中からクスリでフラフラの奴らが出てきていて、それの対応も強いられている。

志木さんがいない今、しっかりしなきゃ。


「泉!!」


振り返れば、まだまともに話したことがない、昴さんがいた。
朔達が世話になったみたいだから、礼を言わないと。


「お前、杏を探しに行ってくれ!こっちのゴタゴタは俺らがなんとかするし。あいつがおらな…意味ないねん」


「……分かりました。必ず!!」


任せてくれと言ってくれる人がいる。だから俺のすべきことをする。


「お前らも雄作さんのところへ行ってくれ。二次災害も考えられるから近寄らないようにな。あとは……」
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