嘘吐きな王子様は苦くて甘い
第七章「キラキラの光」
「旭君、一緒に遊ぼう!」

「ひまりちゃんとは遊ばないよ!」

「酷いよぉ」

僕の言葉にしくしくと悲しそうに泣くひまりちゃんを見ると、僕まで悲しくなる。

「ひまりちゃん、やっぱり遊ぼう!」

「うんっ!」

嬉しそうなキラキラの笑顔を見せてくれると、僕まで嬉しくなる。

ホントは、キラキラの笑顔だけをあげたいのに。

恥ずかしくてどうしても、思ってることと全然違うことを言ってしまうんだ。

「ひまりちゃんなんか嫌いだ!」

「うぇぇん」

僕はひまりちゃんのことが、大好きだ。
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