双子の異世界・奇跡の花束
「しつこいからな。俺は・・」


ちゅっ。



「ん・・・!?」


ミネルアからのお返しの不意打ちだった。



「私もヴォルスが大好きだよ」



まるで子供の様に目をキラキラと輝かせ、ミネルアは言った。

誰にも見せた事がないとびきりの笑顔。


「大好き」


「・・」


ヴォルスは固まった。

信じられないというか、夢か幻か、嘘か。冗談か。

脳内がパニックに陥った。


「ヴォルス・・?」


「ハッ!・・・団長に殺されるなコレ」


「ふ、ふふふ・・・あはははっ!そうだね!」


「ハハハ」


いつの間にか夜になり、空には星空が広がっていた。

いつもの星なのに、二人には初めて見るような美しい星に思えた。

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