双子の異世界・奇跡の花束
「凄いな。将来何かになりたいのか?」


「え、えっと・・まあ・・」


「ハハ、無粋な詮索はやめるよ。じゃあ今夜待ってるから城に来たら名前を言ってくれ。
すぐに中に入れるように手配しておく」


「あ・・ありがとうございます!!!」



ミネルアは人生で一番深いお辞儀をした。


「楽しみに待ってる」


「はい!では失礼します!」


ミネルアは笑顔で走り去っていった。


走り去る様子をレシオンは愛しそうに見送る。


「健気で小さな子があんな風に綺麗に成長したんだな。本当に嬉しい」


そう言ってハンカチを見つめた。
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