双子の異世界・奇跡の花束
1時間後、なんとかかんとか団長は戻ってきた。


逃げ延びてきたが正しい。


立派な犯罪。

城に乗り込み、兵をなぎ倒し、会場にいた皆を宙に浮かせ危険にさらし。

明日にはおたずねものとして張り紙が張られるだろう。



「あの・・おとうさ・・ぐええ」


ぎゅううううううっ


力いっぱいの団長の抱擁。

とてつもなく心配をしていたに違いない。


「良かった・・お前が無事で。何もされてないか?大丈夫か!?」



_あ・・・



レシオンにされた一瞬のキスを思い出す。



「うん、されてないよ」


「うおお良かった!!・・・・」


バタン・・


「グオオ・・ガアア・・」


夢の世界へ出発した。


「ちょ、、おとうさ・・そのまま寝るのは無理・・誰か助けて」


クルーガはあきれた顔でミネルアを救出した。


「まあ、将来お前が誰のとこに行くとかは自分で決めてもいいと思うけど。そん時はちゃんと団長に言えよ?」


「・・うん・・そうだね」



_二度と会えなくなるかもしれないもんね・・おとうさん・・ありがとう





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