お医者さんとの恋[短編]
診察


「橋本さん、診察室にどうぞ 」



「はい… 」



看護師さんの声に反応するものの、なかなか待合室のソファーから立ち上がれない。



…怖い、やっぱり病院なんて来なければ良かった…という後悔と


『早くしなきゃ』と焦りの気持ちが混ざる。


でも、結局立ち上がれずに、うつむいてしまう。

私は大の病院嫌いだから。


それなのになぜ病院にきたかというと、
私は受験生だから。


今は、10月で、センター試験まで3ヶ月を切っている。


本来ならたくさん勉強しないとなのに


数日前から、発熱と咳が続いていて、勉強にも全然集中
できない状態。


だから、薬だけでも貰おうとここまで来たのに、

どんどん増していく恐怖。


< 1 / 34 >

この作品をシェア

pagetop