黒王子の溺愛
◆黒王子の溺愛は続く◆
◇柾樹さんのお買い物◇
「お帰りなさいませ。」
「ただいま。」
仕事を終えて帰ってきた柾樹を、美桜が玄関まで、お迎えに行く。
その美桜を見て、カバンを玄関に置いた柾樹が、美桜を抱き寄せて、そっと、唇にキスをした。
その甘い吐息と、甘い表情に美桜は、ここ最近うっとりさせられっぱなしなのだ。
「今日、荷物来ていなかったか?」
「あ、来てました。リビングに置いてあります。」
いつになく、はしゃいだ柾樹の様子に、美桜は笑顔になってしまう。
けれど、柾樹が普段よりはしゃいでいる、のは多分、柾樹を知っている人にしか、分からないだろう。
それくらい、柾樹は感情を表面に出さない。
けれど、それが分かることが美桜には嬉しい。
荷物は今日の日中、通販サイトから来たものだった。
何を買ったのかしら…?
帰ってきて、真っ先に確認したくなるようなもの。
着替えもしないで、柾樹は真っ直ぐにリビングに向かう。
気になって、美桜も後をついていった。
かさかさっと箱をあけて、柾樹は「うん。」と満足そうな顔をしている。
その手にあるのは、
「水筒…ですか?」
「そう。保温機能付きのね。」
なぜ、水筒でそんなにご機嫌なんだろう…?
「ただいま。」
仕事を終えて帰ってきた柾樹を、美桜が玄関まで、お迎えに行く。
その美桜を見て、カバンを玄関に置いた柾樹が、美桜を抱き寄せて、そっと、唇にキスをした。
その甘い吐息と、甘い表情に美桜は、ここ最近うっとりさせられっぱなしなのだ。
「今日、荷物来ていなかったか?」
「あ、来てました。リビングに置いてあります。」
いつになく、はしゃいだ柾樹の様子に、美桜は笑顔になってしまう。
けれど、柾樹が普段よりはしゃいでいる、のは多分、柾樹を知っている人にしか、分からないだろう。
それくらい、柾樹は感情を表面に出さない。
けれど、それが分かることが美桜には嬉しい。
荷物は今日の日中、通販サイトから来たものだった。
何を買ったのかしら…?
帰ってきて、真っ先に確認したくなるようなもの。
着替えもしないで、柾樹は真っ直ぐにリビングに向かう。
気になって、美桜も後をついていった。
かさかさっと箱をあけて、柾樹は「うん。」と満足そうな顔をしている。
その手にあるのは、
「水筒…ですか?」
「そう。保温機能付きのね。」
なぜ、水筒でそんなにご機嫌なんだろう…?