御曹司の恋の行方~地味な派遣秘書はご令嬢~
西園寺カンパニーに登録する際、英語は必須で、プラス外国語最低1カ国語が必要。
日本語を含め3カ国語が話せる事が条件だ。

もちろん、ドイツ語かフランス語を話せる人材もいるのだが、今回は両方。

そして、両方話せる人材は既に派遣されていて今はいない。

「遥どうする?」

「そうねぇ。いませんじゃ信用問題だし、どの人も1年契約で派遣しているから途中では変更出来ないし…」

「私は、フランス語だけしか出来ないし…」

「悠里!そっか。私が行けばいいんだ」

「遥!?本気?ここの仕事どうするの??」

「神宮寺製薬には、今回半年契約にしていただいて、半年後に契約更新で両方話せる方と交代してもらうわ。半年間、秘書業務の後にこっちの仕事も出来るし、悠里にはかなり負担を掛けるけど、頑張ってもらえない?」

「私より遥でしょ?本当に大丈夫なの?無理して倒れたりしないでね」

「ありがとう」

そして、今回遥が派遣される事になったのだ。
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