御曹司の恋の行方~地味な派遣秘書はご令嬢~
御曹司とご令嬢の同棲生活
昨夜はたくさんの話をして、いつの間にかソファに寄り添うように眠っていた翔と遥。

朝方気づいた翔が遥をベッドまで運び、再び眠りに落ちた。翔は女性経験は豊富だが、事後に女性と眠ることはなく自分は帰っていた。女性と一緒のベッドでは眠ることが出来なかったのだ。

ところが、遥とは一緒のベッドで温もりを感じながら眠ると心地よい。

改めて、自分の過去を反省する。
それと同時に遥に出会えた事を感謝する。

グッスリ眠りに落ちた翔の横で、遥が目を覚ました。温もりの中で微睡(まどろ)みながら横を見て驚く。思わず声が出そうになって、慌てて口を押さえる。

隣には、幸せそうな顔で眠る翔の姿。寝ている顔ですら男前だ。そして、翔の顔を見ながら昨夜の事を思い出す。確か、ソファで遅くまで翔と話をしていた。その後の記憶がない。きっと翔が運んでくれたのだろう。

今までの自分ではあり得ない、男性と一緒に寝るというシチュエーションでも、翔となら違和感がなく感じる。

遥の事をわかってくれる人が、祖父と親友だけだった昨日までが嘘の様だ。

大事な人を亡くす辛さは知っているが、それ以上に大事な人が出来る幸せを知ったのだった。




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