翌日。
俺は社長室に訊ねた。
「遊佐のご両親への挨拶は無事に終えました。父さん」

「それは良かったな」

高屋知樹(タカヤトモキ)現在の『高屋』の七代目。


「遊佐さんに是非…早智子も会いたいと言っていた…都合付けてくれ。雅樹」

「断る…」
俺は即答した。

「雅樹お前!?」

「…俺が会いたくないんだよ…あの女には…」

「お前の世話をしたのは誰だと思ってるんだ!!雅樹」

「・・・俺の母は出て行った母さん一人だ…」

「お前を捨てて出て行った女だぞ…」

「母さんを浮気に走らせたのはあんたと早智子さんだろ?」

「雅樹…」

「いいか?俺はあの女を家族として認めていない…挙式披露宴もしない…」

「『高屋』の後取りがそれでいいと思ってるのか?雅樹」

「挙式披露宴するなら、あの女は出席させない…それでいいなら、してやってもいい」

「お前と言うヤツは・・・」

俺は鋭い目で見る父に踵を返し、さっさと社長室を出て行く。