離婚前提マリアージュ~エリート副社長と育てる愛の花~
従兄の溺愛宣言
朝から雅樹さんは『高屋エルネ』に携わるすべての人達を集め、緊急会議。

「セレクトショップは一番売り場面積もあるし…目立つからな…そこに穴をあけるとなると『高屋エルネ』の今後に関わって来るからな…」

世良さんの言葉に同感した。
ファッション雑誌でも日本初上陸の多くのブランドがショップの店頭に並ぶと題材的に宣伝されている。
流行に敏感なセレブタウンの人達。
その人たちの期待を裏切るコトになるとネットやSNSを通じて情報が発信される時代、あらぬ噂が流されしまう可能性がある。


「そうだ・・・辰希さんに相談してみましょうか?」

「辰希さんって誰?」

「私の従兄です。元は「ブラックベリ―」のバイヤーとして活躍してて、今はフリーのバイヤーとしていくつかの会社と契約して頑張っています」

「まさか・・・それってカリスマバイヤーの「TATUKI」のコト?」

「はい…」

「彼と従兄だったの?まさか…彼が遊佐副社長のご子息だったなんて…」

世良さんは頓狂な声を出して驚いた。

「そんなに辰希さんは有名なんですか?」

「彼のセンスと目利きはピカ一だから…ネットの通販業界のECサイトでは彼がセレクトしたと言うだけで商品の売れ行きが倍増するらしい…急いで連絡して…」

「分かりました」
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