離婚前提マリアージュ~エリート副社長と育てる愛の花~
甘い時間は突然に…
雅樹さんが退院したのはそれから三日後…

「俺が居なくても『高屋エルネ』は回ってんだな…」

「そりゃ」
彼は入院グッズの入ったボストンバックをラグに置き、ソファに深く腰を据えた。
「何か飲みます?」

「じゃビール」

「ビールはダメですよ…水かお茶にして下さい」
「じゃ訊くなよ」

彼はへの字に口を曲げた。

「どっちですか?」

「じゃ水で」

私はキッチンルームに入り、冷蔵庫を開けた。


< 98 / 202 >

この作品をシェア

pagetop