―――数刻後-――
今、凛は直哉も到着しており、コーディネーターでお困りのお客様、いませんでしょうか?
凛はそう問いかけると、お客様はニコッと笑った。すると、『―――この赤いワイシャツ、着てみませんか?貴女に・・・御似合いになるかもしれませんよ?』と言ってきた。その様子に、最初は、訝し気に見据えて来た女性は、『―――Are you master?』と聞いてきた。店長ではないが、いずれ、店長になりたい、そう思っていた。店長になりたいし、デザインより、いつかスタイリストをしてみたい。ファッションスタイリストは、自分で選んだ服を、モデルさん達に着せる仕事だ。
自分のやりたい事が見つかり、デザイナーではなく、スタイリストの授業を受ける事になりそう。
『―――ありがとう・・・ございます。私・・・赤い服は、似合わないと思っていて、この服なら大丈夫そうね・・・貴女・・・良い店長さんになるわ・・・』
其の言葉に、彼女は吃驚してしまい、『―――あ・・・ありがとう・・・ご、ざいます―――。』と言ってきた。父親に相談して、良かった―――そう思っていた。
『―――父さん・・・いつも、ありがとう・・・大好きだからね・・・』
『なんだ・・・今日は、気前がいいじゃないか?』
―――どうしたのさ?・・・吃驚するだろう?
其の言葉に、『―――あら・・・娘からの、ラブコールに答えられないって?素直じゃない人ね。ありがとう―――。』とお礼を言った。

―――御父さん

大好きだよ―――