危険な溺甘同居、始めます!
ほんと、可愛すぎ ー 彼方side ー





なんで、こんなにも可愛いんだろう……。

隣でうーんと頭をひねりながら真剣に勉強している一華に触りたくなる衝動を必死に抑える。


まさか、一華から勉強しようって言ってもらえるなんて。一華、絶対テストのこと忘れてたでしょ。

あー、可愛い。早く、俺だけの一華にしたい。
なんて、いつもこんなこと思ってる俺は重症だ。


「か、彼方くん……?」

「どうした?」


一華が遠慮気味に顔を上げて俺の名前を呼ぶ。
一華といると、口角上がりっぱなしだ、俺。


「なんか…近くない、かな?」


顔を真っ赤にしながら視線をずらす一華に心臓が掴まれたように痛くなる。


「そんなことないよ、遠いよ」


俺は今、一華の隣にぴったりとくっついてる状態。
俺がそう言うと、目を見開いて驚く一華。

反応がいちいち可愛いんだよな。



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