パリで出逢った ソウルメイト
蚤の市
今朝のパリは 快晴。

シャワーをあび家事を一通り済ませたリサは、近所のパン屋さんで焼き立てのクロワッサンを買い
野菜たっぷりのスープとカフェオレと
サクサクのクロワッサンを食べた。

ざっくりとしたベージュのセーターに
デニムのスキニー、白いスニーカーに
サングラスというラフな恰好に着替えてから
蚤の市に向かった。

爽やかな天気で散歩しながら蚤の市に着きカトリーヌのプレゼントを探していた。 
 
タイルモザイクのハンドメイドのお店を見つけた。

陳列していた薔薇柄の蓋付きアクセサリー入れが目に入り 
"これは カトリーヌが気に入ってくれそうかも"
と手を伸ばそうとしたら…
大きな手がそれを持ち上げ俺店の人に

「これ ください」
とあっという間に買われてしまった。

私はぼーと、その様子を眺めて立っていた。

大きな手の主が「何か?」
とフランス語で話し掛けてきた。

私は ハッ!っとしてその人を見た。

ヨレヨレのTシャツに半ズボンにサンダル履きで 頭はボサボサ前髪は長くて黒縁メガネ…
でも東洋人のようだった。

「素敵なアクセサリー入れですね。」

「あぁとても大切な人へのプレゼントなんだ。
喜んでくれるといいんだけど…」
とその男性は微笑んだ。

きっと恋人へのプレゼントかなぁ

「プレゼントされた方は、きっと貴方のその想いも
含めて喜んでくれますよ。」
と私も彼に微笑んだ。

彼と一瞬目が合ったように感じた。

そして彼は、びっくりしたようだった。

私は、その店をあとにしまたプレゼント探しに歩きだした。

何軒目かの店でアンティークのブローチを買った。
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