汚れたお金
今日も一仕事を終えて、腹が減った俺は近くのコンビニに立ち寄った。
買い物カゴは手に取らず、ジュースに菓子パン、カルビ弁当を手に取りレジに向かう。
店員の女が軽く挨拶すると、俺が乱雑に置いた商品を手に取りレジ打ちを始める。

「あ、ビニール袋をくれ」
「はい。お箸は要りますか?」
「ああ」

俺は短く返事をしてポケットに入れていた財布を取り出す。新しく手に入れた財布を開くと、小銭入れに硬貨がない事に気付く。俺は千円札を一枚取り出して店員に渡そうとする。

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