先生と保健室で。
また会えた喜び
保健室に行くと、ベッドで堂々と寝ている斎藤先生がいた。

「先生」

「斎藤先生!」

「探しました。」

「どうして?」

「どうして車の中で髪クシャクシャしたんですか?」

「意味はないって言ったらどうする?」

「あるでしょ?」

「あると言えばあるかな?」

先生意味深なことばかり。

私バカにされてるのかな?

「話しないので失礼します!」

「由羅」

「え?」

「由羅、好きだ」

え、夢?

私やっぱりまだ熱あるとか?

けど先生は話を続けた。


「1年のころから気になってた。」

「よく保健室に来る子だなぁ〜って」

「見るたびに可愛くなって独り占めしたいぐらい。」

「ど、どういう意味ですか?」

「こういうこと」

斎藤先生が後ろからハグしているのだ。

「斎藤先生…?」

「ダメか?」

先生の香水が…とてもいい匂いでたまらない。

「先生ってみんなにこんな変態なことしてるの?」

「由羅だけだ。」

「斎藤先生、保健室で仕事?」

「まぁな。」

「また明日も来いよ」

「待ってる」

「うん。」

保健室を後にした。

なんだろ?

すごくドキドキする


けど先生変態だよ、絶対変態。
< 3 / 10 >

この作品をシェア

pagetop