梅雨は明けたようだ。



明けたら明けたで、鬱陶しい程眩しい日差しが、アスファルト含め、街ゆく人々を痛い程照りつける。



アニメのアフレコ終わりの海は、日差しから逃げるように、いつもの喫茶店へ駆け込んだ。



1番手前のテーブル席では、アイスクリームの乗ったメロンソーダを飲んでいる客が目に入り、それだけで汗が引いていくようだった。



つい、店内を見渡す。



先週あんなことがあって、気にならないわけがない。


本当はここに来るかも迷ったくらいだ。


ただ、変に意識して自分のルーティンを狂わせるのが嫌だった。



耳の聞こえない女性は、いないようだ。


ほっと胸を撫で下ろしながら、店員に促されるまま1番奥の席へ座る。