先生がいてくれるなら②【完】

先生はくっつけていた額を少し離して──




「立花、……俺と、付き合って下さい」




真剣な表情で、真っ直ぐに私の目を見て、先生はそう言った。



私の目に涙が溜まり、先生の顔がぼやける。



先生の言葉に、私は「はい」と言って、頷いた──。



私たちは再び額をコツンとくっつけて、笑い合う。





──こうして私たちは、“ただの先生と生徒” から、“恋人同士” になった。




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