ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
ふわふわロールケーキが食べたくて
 それからはしばらくルディに夜勤がなかったため、当然ながら白猫の噂が出ることもなく、平穏な日々が過ぎた。
 今日もいつものように朝食の後に警備隊のメンバーを送り出したエリナとミメットは、買い物がてら市場をぶらついている。

「今夜は生姜焼き定食だから、時間に余裕があるね」

「そうですね。少しのんびりしちゃいましょうか」

 生姜焼きは慣れているメニューだし、仕込みにさほど時間がかからないのだ。こんな日にはふたりは市場や王都の店を見て回り、他の店で昼食を取ったりもする。
 なんの気なしに店を覗きながら歩いていると、美味しいと評判のケーキ屋の前で、見知った顔に会ったミメットが男性に声をかけた。

「あれ、武器屋のストーンさんじゃないか」

 並んだ焼き菓子を見ているのがケーキ屋には不似合いな武器屋の主人だったため、ミメットは驚いた。彼は、火の扱いが得意で鍛冶屋や武器屋になることが多いという特性を持つドワーフという人種で、好きなものはお菓子ではなくてお酒なのだ。

< 175 / 204 >

この作品をシェア

pagetop