平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
リズは、先程のパーティーの様子を思い返して呟いた。するとジェドも、同意するかのように面倒そうな吐息をもらした。

「まぁな。とはいえ、幼獣を守ることが最優先だ。適度に暇な貴族共に付き合いながらも、調査は遅らせることなく確実に進めていく」

その時、訪問を知らせる扉を叩く音が上がった。

どうやらティーセットが運ばれてきたらしい。ジェドが使用人たちに入室を許可し、一旦、二人の話はそこでしまいになった。



その日の夜、リズは間を開けて大きなベッドでジェドと就寝した。始めは落ち着かなかったが、すぐにジェドは寝入ってしまって。

――なんだ、団長様って眠りが早いのね。

そう分かったら、リズも初日の疲れから眠たくなった。カルロが呑気な寝息を立てているのが緊張をほぐしてくれて、気づけばぐっすり眠っていた。

< 116 / 310 >

この作品をシェア

pagetop