それから二日は問題なく過ぎていった。

リズは翌日も、翌々日も、専属の護衛騎士エドモンドの到着を待って、ニコラスのそばにカルロとついていた。

ニコラスの不安を軽減したくて聞き手になる。実際に現場へ足を運んで調査を進めつつ、幼獣を守る大事な〝任務〟にあたった。

ここ二日間、ジェドはあちらこちらから引っ張りだこだった。たびたびリズもパートナーとして招待され、慣れない茶会や美術鑑賞に付き合ったりした。

おかげで、リズ自身の調査は忙しくなかったのだけれど、ちょいちょい挟まれる社交でばたばたと日が過ぎていった感はあった。

「団長様、いつもこんな感じならすごく多忙なのも分かるわ……」

王宮に到着したリズは、カルロと通路を進みながら、感心と同情がない交ぜになった感想を口にする。

今日、ジェドは公務の参加の件で打ち合わせが複数あった。

今朝、てきぱきと支度しながらリズに日程を伝え、彼はいつもより一時間早く王宮へ足を運んだのだ。

お仕事の話とはいえ、みんなジェドと話したいだけのような気もする。