花火の数も、国側の全面支援で急きょ量を二倍に増やされたらしい。今朝、別れる前にジェドからそう聞いていた。

『昨日、花火の量が追加されたんですね。団長様、陛下たちの方で何か嬉しいことでも他にあったのでしょうか?』

『さぁな。なぜ、わざわざ俺に知らせを寄越してきたのか、分からん』

公務参加前、待機場所でジェドはそう首を捻っていた。するとコーマックが、もっとも推測されることを口にした。

『もしかしたら、平和小国リリーエルタの何かを祝ってのことかもしれません。僕らの戦闘獣も参加しますし、そのご配慮もあって事前に団長へ知らせたとか』

『まぁ、カルロは初参加だからな。恐らくは、そうかもしれん』

そんなことを思い返している間にも、撃ち出されていった祝砲の余韻が途切れ、式典は次のスケジュールへと移された。

ウェルキンス王国軍第二十四支部、獣騎士団。

平和小国リリーエルタ、第十一防衛部隊軍。

両国を代表する部隊軍が、両陛下と来国家臣の護衛隊列を組む、という豪華な顔ぶれのもと軍事協定を祝うパレードが始まった。

――それは城門が開かれての出発から、かなり派手に祝われた。