王都民たちが盛大に花道を作り、辺り中に花弁や紙吹雪が舞っている。軍施設からはばんばん祝砲が上げられ、獣騎士団へのエールはとくにすごかった。

「まるでお祭りですねっ」

全王都民が、外に出て祝っているような賑わいっぷりだった。周りからの熱気溢れる歓声がすごくて、そう述べるにもやや声を張り上げなければならない。

すると圧巻の光景を前に、ニコラスがリズへ言った。

「祭りだぞ。そういうのは、派手にやった方が他国への示しにもなる」

「なるほど、そういうわけでしたか」

つまるところ、加わった祝砲と倍増された花火の量には、そんな意味も一部含まれていたりするのだろう。

「でも、移動して大丈夫だったんですか?」

ふと思い出して、リズは今更のようにニコラスに確認した。

ここは、用意されていた王侯貴族のための観覧場所ではない。少し高さのある建物の前通路で、すぐ下の街道には、大勢の王都民たちがひしめいている。

リズはつい先程、騎獣した獣騎士団が王宮を出ていくのを見届けた。その直後、ニコラスに手を取られ、

『大親友の雄姿を近くから見に行くぞ!』