拝啓 突然ですが大好きです!つきましては私と交際をして頂きたくこの文書を送付させて頂きま(以下省略)
好きな人と親友が両想いだった場合のモブのとるべき行動は。




説明し忘れていたけど、私の幼馴染であり親友の莉真ちゃんは物凄く美人だ。



“かわいい”というより“綺麗”という言葉が似合う圧倒的美人。



真っ黒で艶やかなロングのかき分けヘアに、切れ長の瞳はクールでミステリアスな雰囲気をまとっている。

肌は透き通るように白く、高校生にして私はSKⅡを使っているのではないかと睨んでいるほどきめ細やかな肌だ。


当然ながら物凄くモテる!

たぶん、毎週一人には確実に告白されていると思う。




そんな莉真ちゃんだから、朝比奈くんが好きになるのも当然というか、自然の摂理というか、生理現象というか。



あ~…




「生理現象なら仕方ないよね…」


「ん、水萌ちゃん何か言った?あ、たまご焼きおいしそっ、もーらいっ!」




隣に座っていた柊平くんが、私のお弁当箱から勝手にたまご焼きをさらっていく。




この4人でお昼を一緒に過ごすようになって、今日でちょうど一週間が過ぎた。




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