拝啓 突然ですが大好きです!つきましては私と交際をして頂きたくこの文書を送付させて頂きま(以下省略)
とにかく絶対付き合いたいんです!!





「うーん……」



お気に入りの手帳の今日の日付のとこに、♥朝比奈くんとはじめて喋った記念日♥としっかり書き込みつつも、私は悩んでいた。




「やっぱり登下校時の送迎も含めた方がよかったかなぁ」



「問題はそこじゃないでしょ」




前の席でスマホをいじりながら呆れた顔してる莉真ちゃん。




「いや、だってさぁ、いくら男子とはいえ朝比奈くんてちょっとヤヴァイくらい美しすぎじゃん?誘拐という可能性も十分ありえ…」


「じゃなくて」



あ、また目が死んだ。




「メリットとかの問題じゃないから」



「えっ何で!?
はじめは渋ってるお客さんも、商品の良さを伝え続ければいつかわかってくれるってお父さん言ってたよ!?」



「恋愛とサラリーマンの営業は違うから!

メリットデメリットじゃない、好きじゃ、好きじゃないか。それだけだから恋愛は」




好きか…好きじゃないか…!?




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