御曹司の恋の行方~和菓子王子編~
「でも、悠里も仕事があるよね?」

「土日はお休みですし、一応小さい頃から茶道をしていて、着物も着られます。困った時はお互い様ですよね」

「悠里~」「「悠里ちゃん」」

「本当にいいのかしら」

「はい。ただお義母様、御指導お願いします」

「それは、もちろん」

長谷家の面々は、悠里に助けられると同時に虜になるのだった。


それから、夕輝の母のケガが治るまで、立派に女将の代役を熟した悠里は、いつしか『長谷屋の若女将』と噂されるまでになるのだった。
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