放課後プリンセス
第4話
忍side
<9月8日 金曜日>
「姫……僕を置いていってしまうのですか?」
「ごめんなさい。貴方の気持ちは嬉しいけど私は……」
「夢の中なら悲しいことなど何もないのにどうして……」
放課後、セリフ合わせを始めてから4日目。
………悲しいことのない夢のはずなのに、彼を想うと胸が苦しいの。
「悲しいことの………ない夢のはずなのに…………えっと、彼を想うと………えーっと」
「胸が苦しいの」
今日から台本を見ないでセリフを言う練習が始まったのだけれど、どうやら私はいつの間にかセリフを全部覚えていたみたい。
「あ、そうそれ!忍ちゃんすごい!私のセリフまで覚えてるの?」
「へへへ」
お姫様役の愛美ちゃんが、羨望の瞳で私を見上げる。
その上目遣いの可愛さといったら、もう……。
私が男なら、あっという間に恋しちゃってたね。
「姫……僕を置いていってしまうのですか?」
「ごめんなさい。貴方の気持ちは嬉しいけど私は……」
「夢の中なら悲しいことなど何もないのにどうして……」
放課後、セリフ合わせを始めてから4日目。
………悲しいことのない夢のはずなのに、彼を想うと胸が苦しいの。
「悲しいことの………ない夢のはずなのに…………えっと、彼を想うと………えーっと」
「胸が苦しいの」
今日から台本を見ないでセリフを言う練習が始まったのだけれど、どうやら私はいつの間にかセリフを全部覚えていたみたい。
「あ、そうそれ!忍ちゃんすごい!私のセリフまで覚えてるの?」
「へへへ」
お姫様役の愛美ちゃんが、羨望の瞳で私を見上げる。
その上目遣いの可愛さといったら、もう……。
私が男なら、あっという間に恋しちゃってたね。