放課後プリンセス
第5話
忍side
<9月13日 水曜日>
「月末はテストだからなー。文化祭に浮かれて、学生の本分を疎かにしないように」
時が過ぎるのは、私が体感しているよりもずっと早く、気づけば9月も半ば。
帰りのHRにて、藤代先生の鳴らす警鐘がいったい何人の耳に届いているのだろうか。
おそらく3分の1にも満たないだろう。
「それじゃ、今日も気をつけて帰れよー」
「「はーい」」
先生の出て行った教室が、一気に騒がしくなる。
それもそのはず、
「愛美ちゃん!!衣装合わせてみてよ!!」
「愛美ちゃんのドレス姿……ふふ」
「忍くんも、一ノ瀬くんも!!早く早く…!!」
今朝から教室の後ろのロッカーに置かれていた段ボールから、華やかな衣装を取り出したクラスメイトたちが、衣装を持って駆け寄ってくる。
そう。
つまり、みんながいつにも増して浮き足立っている理由は、オーダーしていた衣装が今朝届いたことによる。
私と愛美ちゃんが、衣装を抱えた女子たちに教室から連れ出され、隣の空き教室で着替える。
「ふふ。この衣装あわせでみんなのモチベーションも上がり、活気づいた私たちのクラスを止められる者はいない。……高級焼肉は私たちのものよ……」
教室の隅で委員長が、ニヤリと悪いを顔をしていたので、私はみないふりをした。
「月末はテストだからなー。文化祭に浮かれて、学生の本分を疎かにしないように」
時が過ぎるのは、私が体感しているよりもずっと早く、気づけば9月も半ば。
帰りのHRにて、藤代先生の鳴らす警鐘がいったい何人の耳に届いているのだろうか。
おそらく3分の1にも満たないだろう。
「それじゃ、今日も気をつけて帰れよー」
「「はーい」」
先生の出て行った教室が、一気に騒がしくなる。
それもそのはず、
「愛美ちゃん!!衣装合わせてみてよ!!」
「愛美ちゃんのドレス姿……ふふ」
「忍くんも、一ノ瀬くんも!!早く早く…!!」
今朝から教室の後ろのロッカーに置かれていた段ボールから、華やかな衣装を取り出したクラスメイトたちが、衣装を持って駆け寄ってくる。
そう。
つまり、みんながいつにも増して浮き足立っている理由は、オーダーしていた衣装が今朝届いたことによる。
私と愛美ちゃんが、衣装を抱えた女子たちに教室から連れ出され、隣の空き教室で着替える。
「ふふ。この衣装あわせでみんなのモチベーションも上がり、活気づいた私たちのクラスを止められる者はいない。……高級焼肉は私たちのものよ……」
教室の隅で委員長が、ニヤリと悪いを顔をしていたので、私はみないふりをした。