俺様めちゃモテイケメンが一人にはまったら。

祐世side3

授業が終わり直ぐに美月の教室まで行こうと思ったら面倒くさい奴らに捕まった。


「祐世くん、今日カラオケ行かない?」


ホント面倒くさい。俺が受験生ってわかってるか?こいつら。


「ムリ。てか俺、受験生なんだよね。遊びに付き合ってる暇ないから。じゃあな。」


そう言って教室を飛び出した。
取り残された教室でアイツらがなんか叫んでたけど知るか。

早く美月の教室に行って彼女を捕まえないと、また逃げられ・・・・た。

遅かった。

家も知らねえしどうすっかな。
教室に戻って大翔に聞くか?いやまだアイツらがいるかもだし、まあいいか明日も学校はある。

翌日、登校して美月の教室に行こうとすると、また俺の取り巻きに捕まった。

しかも『昨日のあの子誰?どんな関係?』って、お前らになんで説明しなきゃいけないんだよ。

それより美月のとこに行く時間なくなったじゃねえか。
俺と美月の教室はほぼ端と端、10分休みでは厳しく朝一か昼、放課後しかチャンスが無いのに昼休みは担任に捕まり会いに行くことが出来なかった。

予鈴が鳴り机に戻ると大翔がやって来て『美月ちゃん大変な事になってるぞ。』と言う。
詳しく聞こうとしたら先生が入って来て話を聞けなかった。

ホント何なの?昨日からみんなして俺の邪魔ばっかり。

やっと放課後になって大翔に昼休み言いかけていたことを詳しく聞いた。
今日の昼休み、美月の教室に俺の取り巻き達やその他興味を持ったやつが押し掛けたって・・・。
実際に言い寄ったりしたやつはいないらしいが、どうすっかなー。
アイツらの中には過激な事をしそうな奴らもいるし、美月に何かあってからでは遅いし。だからって、やっと見つけた彼女をここで手放すのも嫌だ。

どうすっかなー。

考え込んでいると大翔が美月に会えるようにしてくれると言う。
ただ『自分の彼女の親友でもある子を危険にさらしたくない、お前が美月ちゃんに勝手に近づかないなら彼女に頼んでもらってもいい。』と言う。『どうすっかなー』って一瞬思ったが大翔の案に乗ったほうが美月とゆっくり、じっくり話が出来そうだ。


「わかった。約束する。教室にも会いに行かない。」

「約束、破るなよ。破ったら今後絶対、お前に協力しないから。」



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