俺様めちゃモテイケメンが一人にはまったら。

祐世side9

俺と大翔より一足先に美月達の受験は終わった。

はー、俺も終わってたら美月からチョコ貰えたのかな。

俺と大翔の本命の受験はよりによって十四日と十五日バレンタインデー。
大学側の嫌がらせかよ。あとせめて一日、十四日に終わらせてくれてたら会えたかも知んねえのに。
でもまあ俺の全ての受験が終わるのは二十二日だから美月にはやっぱ会えねえし、試験日が十四日で良かったか。


十九日、俺も受けたA大の合格発表、自宅のパソコンで一人結果を確認した。もちろん合格。美月はどうだっただろう、気になったが俺から『どうだった?』って聞けない。待てども連絡が来ず、たまらず大翔に電話をかけてみた。


「あっ、俺。遅くに悪いな。」

「どうした?お前から電話って珍しいな。」

「いや、美月から連絡ないから・・・、お前なら朝倉経由で知ってるかなーと思って。」


クックッと電話の向こうで大翔が笑っているのがわかった。


「お前も変わったねー。完全に美月ちゃんだけなんだ。」

「そうだよ。まだアイツには気持ち伝えてないけどな。でっ、結果は?」

「受かったよ。七菜も美月ちゃんも。今頃、美月ちゃんに電話して住む家の相談してんじゃねえの?七菜、『絶対に美月と住む!』って言ってたし。俺じゃねえの?って聞いたら『美月!』って即返だよ。酷くね?」

「うーん、お前には悪いけど俺は朝倉が美月と住むのは賛成。一人暮らしって危ないだろ。」

「まあ一人暮らしされるよりは安心だけどな。」


大翔との電話を切った後、美月にメッセージを送った。




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