俺様めちゃモテイケメンが一人にはまったら。

美月side10

三谷君は直ぐに『よしっ!』とガッツポーズを見せた。

『おめでとー』と喜んでいたが神崎君からは何の反応もない。まさか彼が落ちるとは思ってないが、余りの反応の無さに心配になった。『祐世?』三谷君の声かけに返ってきた返答はエラー、まさかとは思っていたがすごくホッとした。

そして十分ほど経ちもう一度確認をすると『よし!』と言い【合格】と映し出された画面を見せてくれた。

そして私はやってしまった。

嬉しさのあまり神崎君に抱きついてしまった。

気がつき咄嗟に離れたが恥ずかしさで顔を上げれない。神崎君もだが隣にいた七菜も谷川君も驚きで動きが止まったままだ。


「神崎くん、合格おめでとう。じゃあ私、教室に戻るね。」


恥ずかしさがいっぱいで、その場から離れたくて教室をダッシュで飛び出した。自分の教室まで全速力で走り机に突っ伏した。幸いまだ八時十五分になるかならないかで誰も登校してきているクラスメイトはいなかった。


「はー、私何してんだろ・・・。」


一人だと思いけっこう大きな声で独り言をつぶやいた。


「何って抱きついたんでしょうが。」


私が走り去ったから七菜が心配で追いかけてくれたらしい。


「!・・・、だって嬉しかったからつい・・・。」

「嬉しかったんだ、美月。」

「うん・・・ん?」


その後も何か七菜が言ってたけど、さっき七菜が言った言葉がなにか意味ありげで気になって頭に入って来なかった。
パラパラと教室に登校してきたクラスメイトが入ってきたので七菜は『じゃあ教室に戻るね』と言って帰って行った。

予行も終わり下校する時に下駄箱で神崎君を見つけた。
相変わらず同級や後輩の女子に囲まれていた。

そりゃそうか、明日の卒業式が終われば会えなくなるもんね。
それに今日はさすがに顔を合わせずらい、私もクラスメイトと足早に学校を後にした。




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