ラグジュアリーシンデレラ
第9話 結婚式
それから何となく、りずさんとの対抗意識が出てきた。

だから電話が鳴ると、どっちが早く取るか、競争になってきた。

驚いたのはりずさん、この会社に入って、2週間も経っていないと言うのに、同僚の顔と名前を覚えているという事だ。

私だって、1カ月はかかったって言うのに。


ある時、留美子さんが一枚の書類を持ってきた。

「結野さん。この資料、明日までに終わる?」

「はい、明日までなら……」

それを受け取ろうとした時だ。

「貸して下さい。」

りずさんが、その書類を奪った。

「ふんふん。この内容だったら、今日中に終わります。」

「ええっ!?今日中!?」

私と留美子さんが驚いている中で、りずさんは早速自分のデスクに戻り、パソコンを見ながらキーボードを叩き始めた。

「何でりずさんって、あんなに仕事できるのかしら。」

留美子さんは、りずさんの事半分疑っている様子。

「さあ。」

たぶん、宝石店でいろんな仕事をやっていたからだと、私は推測するけれど、それでも、ねえ。
< 161 / 177 >

この作品をシェア

pagetop