この声で、キミに「好き」と伝えたい。【編集中】
孤独な天才歌姫
薄いチェック柄の入った、清楚感のあるグレーのジャケットとスカート。

学校の校章が入った紺色のハイソックスを履いて、鏡の前に立つ。


腰辺りまである長い黒髪にブラシを通すと、学校指定の黒革のスクールバッグを肩にかけて、自分の部屋を出た。


階段の上から、リビングから流れている優雅なクラシック音楽が耳に入る。


今日はショパンか…。

なんて思いながら階段を下りるのが、毎朝の日課となっている。
< 1 / 898 >

この作品をシェア

pagetop