14日間の契約結婚~俺様御曹司の宇宙最強の恋物語~
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「決断してくれたなら、話は早いよ。週明けでも、どうかな? 」
「そんなに早く、受けれるのですか? 」

「親友の大切な息子さんだからね、最優先するよ」
「分かりました」



 とんとん拍子で決まった手術。
 手術を受けて、その後経過観察とリハビリもあり、入院は2以上に週間になってしまう。

 入院中に、リラとの契約結婚は終わってしまう時だ。

 
 手術の日はまだ契約は続いている。
 竜夜の事は頼めるが…。

 そんな事を考えていた愛人。




 
 定時になり。
 今日は愛人はちょっと残業があり、リラが先に帰ることになった。



 オフィスビルを出てきたリラを茂代が待ち構えていた。

 いつも派手に着飾っていた茂代だが、今日は服装は派手なままだが化粧はそれほどしていない。

「笹野さん、お話があるの」
「今からですか? 」 

「いいえ、今夜時間空けてくれない? 」
「今夜ですか? 何時でしょう? 」

「そうね。みんなが寝た後、深夜0時はどうかしら? 」
「0時ですね。いいですよ」

「じゃあ、深夜0時にヘリポートに来て」

 そう言って、ビルの上を指さした茂代。

「分かりました。ヘリポートですね」
「ええ、必ず来て頂戴ね。大切な話しがあるから」

 それだけ言うと、茂代は去って行った。

 去り行く茂代を見ながら、リラは何かを感じているようで口元でニヤッと笑っていた。






 夜になり。
 夕飯が終わり、お風呂に入り。

 竜夜も愛人も眠った後。


 リラはこっそり起きた。

 ぐっすり眠っている愛人は、気が付いていない。




 23時55分。

 
 着替えを済ませて、リラはヘリポートに向かった。
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