Dear boy,Dear girl~ワケあり男子と秘密の同居生活~
1.出会いは最悪から
~西口華菜side~
バシン!!
強烈な音が聞こえて思わず足を止めた。
体育館裏の横を歩いていたときだ。
「サイッテー!!」
痴話喧嘩?
なかなかの長身の男がジャージ姿で女にほっぺをビンタされている。
「俺、別におまえと付き合うって言った覚えねーよ。誰とやろうが勝手だろ?」
「は?ひどい!」
女の方が泣き崩れた。
うわ~
サイテーの男…。
思わず顔をしかめて立ち止まっていたら、男がくるりと踵を返しこちらを向いた。
またこれがイケメンときた…
そしてこれはバスケ部のジャージ…
その男はそのままズンズンわたしの方に向かって歩いてくる。
わたしはなぜかその男の瞳の奥に吸い込まれそうな気がしてそのまま動けずにいたのだけれど…
「ちょっとそこどいてくれるかな?覗き見って趣味悪っ…」
男はわたしの前まで来ると、しかめっ面をしてそう言った。
「は?」
バシン!!
強烈な音が聞こえて思わず足を止めた。
体育館裏の横を歩いていたときだ。
「サイッテー!!」
痴話喧嘩?
なかなかの長身の男がジャージ姿で女にほっぺをビンタされている。
「俺、別におまえと付き合うって言った覚えねーよ。誰とやろうが勝手だろ?」
「は?ひどい!」
女の方が泣き崩れた。
うわ~
サイテーの男…。
思わず顔をしかめて立ち止まっていたら、男がくるりと踵を返しこちらを向いた。
またこれがイケメンときた…
そしてこれはバスケ部のジャージ…
その男はそのままズンズンわたしの方に向かって歩いてくる。
わたしはなぜかその男の瞳の奥に吸い込まれそうな気がしてそのまま動けずにいたのだけれど…
「ちょっとそこどいてくれるかな?覗き見って趣味悪っ…」
男はわたしの前まで来ると、しかめっ面をしてそう言った。
「は?」
< 1 / 343 >